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お知らせ

月別: 2020年7月

歯科検診してみませんか?

こんにちは、院長の古川です。

最近ずーっと雨が降っていますね…梅雨なので仕方がないのでしょうが、洗濯物が乾かなくて困ってしまいます。

さて、先日歯の検診とクリーニングをしてもらうために近くの歯医者さんに行ってきました。久しぶりの受診でしたが、特に虫歯や歯周病もないとのことで一安心です。

ところで、歯医者さんに行っていつも思うことは「ワンコやネコさんたちもこんな風に(僕のように!?)おとなしくお口の中をチェックさせてくれたらいいのに。」ということです。



そういう訳で、今回は動物さんの歯科検診についてです。

実はわんちゃんやネコちゃんにはあまり虫歯(正確には齲歯ですね)はできません。歯科疾患で最も多いのは歯周病で、3歳以上の80%以上、7歳以上ではほぼ100%の子たちが何らかの歯周病になっていると言われています。

歯周病は読んで字のごとく『歯の周りの病気』で歯の病気ではありません。つまりは、歯垢中の細菌が原因となり歯肉がはれたり(歯肉炎)、歯を支えているアゴの骨が破壊されたり(歯周炎)してしまう恐ろしい感染症です。

時々、「爪切りしてたら誤って深爪させちゃって。バイ菌入ったら大変だから抗生剤の注射をしてくれませんか?」との理由で来院されるワンちゃんがいらっしゃいますが、その子の口の中は重度の歯周病…なんてことがあります。実は歯周病の方がよっぽど大問題です。

どう問題なのかというと、歯周病の部位から血管に細菌が入り込み、全身に細菌が飛び火して心臓病や腎臓病、関節炎などを引き起こしてしまいます。また、口の中の歯周病菌が唾液と共に喉や気管に広がって、喉頭炎や気管支炎により呼吸困難でぐったりすることもあります。

そして歯周病が進行すると、歯槽骨(歯を支えているアゴの骨)がどんどん溶けてしまい(歯槽膿漏)、最終的には歯が抜け落ちてしまったり、ひどい時には頬が腫れる、上顎が溶けて菌が鼻に侵入し慢性的な鼻炎になる(口鼻瘻管)、下顎が骨折するなどの症状も…

そんな怖い症状を引き起こす歯周病ですが、歯肉炎程度の軽症であれば根治が可能です。しかし、あごの骨が破壊されるところまで進行した歯周炎や歯槽膿漏では、そこからどれだけ適切なケアをしても残念ながら完全に元通りとはいきません。

ここまでお読みいただいて「あら、うちの子のお口は大丈夫かしら!?」と少し不安に感じた場合は一度かかりつけの先生に相談してみてはいかがでしょうか。

もちろん当院でも相談可能ですよ☆

なお、当院では予防歯科から重度の歯周病に対してまで、幅広くご相談して頂けるよう歯科検診を随時受け付けております。

「歯周病の予防のために歯磨きをしてあげたいのにやらせてくれない」などや「最近お口が臭う…」、「硬いものを食べにくそうにしている」、「スケーリングって麻酔なしでできるの?」、「高齢だけれど麻酔…大丈夫?」なんて疑問にもお答えしますよ。ぜひご相談くださいね。